[埼玉県八潮市]貯水槽の定水位弁の交換
こんにちは
今回は埼玉県の八潮市にて行った、貯水槽のFMバルブ・ボールタップの交換をご紹介いたします。
貯水槽に設置されているFMバルブとボールタップを合わせて定水位弁と呼びます。
そして、FMバルブを主弁、ボールタップを副弁とも呼びます。
マンションやビルなどの仕様水量が多い建物では、比例して貯水槽の容量も大きく作られています。
そして大きい貯水槽にはそれに見合う給水量が無いと、水が溜まる速度が水が減る速度を下回ってしまいます。
なので、口径の大きい配管で勢いよく給水して水を貯める必要がありますが、それをすると一つ弊害が出てしまいます。
それは、大きい水量の水を1つの弁だけで開閉すると、ウォーターハンマー現象が強く出てしまうことです。
ウォーターハンマー現象とは、蛇口などを閉めた際などに水道管内の水圧が急激に高まり、ハンマーで叩いたかのような衝撃を生む現象です。
この現象の衝撃で、水栓や弁、配管自体などがダメージを受けて故障の原因となります。
ではどうやってウォーターハンマー現象を回避するのかというと、定水位弁の出番というわけです。
これは主弁と副弁の2つを使うことで、緩やかに弁の開閉を行うことができる仕組みです。
詳しい仕組みは省きますが、副弁が水位を感知して動作し、その動作を感知して主弁が緩やかに開く、といった感じです。
ウォーターハンマー現象を抑える効果以外にも、水面の揺れによって断続的に弁の開閉が繰り返されたりといった現象も防ぐことができます。
故障したFMバルブとボールタップです。
FMバルブには3本の配管がつながっており、1つは本水道からの給水管、1つはボールタップ、1つは貯水槽へ直接つながっています。
ボールタップの開閉による水圧の変化を感じ取ることで、貯水槽へ直接つながっている配管の開閉を行う仕組みです。
配管のバルブを閉めてから故障したFMバルブを撤去します。
取り外したのと新しいFMバルブ・ボールタップです。
新しいFMバルブとボールタップを設置しました。
貯水槽内の水位を調整して、しっかりと作動するか確認します。
問題がなければ凍結防止の保温材を設置します。
FMバルブには専用の発泡スチロール製の保温材がついています。