2022年4月18日千葉市稲毛区の貯水槽内死体発見事件について

本日正午ごろ、千葉県千葉市稲毛区の大型マンションの貯水槽(受水槽)内から人間の死体が発見されるという事件が発生しました。
お亡くなりになった方にはご冥福をお祈り申し上げます。
また、親族や関係者の方々にもお悔やみ申し上げます。

Yahoo!ニュース(千葉日報)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1280be7539947070c466f274aa7c6d9085be70d6

今回事件になった貯水槽ですが、ニュースの映像で見たところ50トン以上の大型の貯水槽のように見えます。
このようなサイズの貯水槽では水道法により1年に1回以上の清掃と水質検査が義務付けられています。
清掃の際は必ず中に入りますので、その時点で異物があれば必ず気づきます。
また、自治体によっては月に1回の点検作業を義務や努力義務、推奨項目などに設定しているところも多いです。
その月1の点検をしっかりとおこなっていればその時点で異常には気が付くわけですね。

今回は天井面が割れていましたので、屋上や非常階段などからの落下により内部に入ってしまったようです。
このような特殊な事故を除けば、適切な管理がされている以上は内部に異物が入ることはまずありません。
適切な管理とは蓋の施錠や通気口の部分の防虫網の設置などです。
しかし、この仕事をしていると適切な管理が出来ていない場合も多々見受けられます。

例えば、施錠がしっかりとされていなかったり、通気口の防虫網が破れてしまっていたりといったことがあります。
これを放置していると、内部に動物や虫などが入り込んでしまうことがあります。
弊社で施工した中で特に酷かった現場だと、内部で猫の死骸が浮いていたことや、ムカデの死骸が大量に発生していたといったことなどありました。

また、管理会社様からの連絡で「新しい物件の管理を引き継いだが、前のオーナーが一切貯水槽の清掃を行っていなかったようで5年以上放置されているようなので早急に清掃をしたい」といった話も聞くこともままあります。

大きいマンションでは貯水槽が複槽式になっており清掃時に断水しないところも多いですが、中規模から小規模のマンションでは単槽式の貯水槽がおおく、単層式の清掃の場合は必ず清掃の間水が断水します。
もし、お住まいのマンションで年1程度の断水のお知らせを聞いた覚えがなければ、一度管理会社様やオーナー様などに確認をした方がよいかもしれません。