[川崎市中原区]給水ポンプユニットの交換工事
こんにちは
今回は神奈川県の川崎市中原区にて行った給水ポンプユニットの交換工事をご紹介いたします。
中規模マンションの地下に設置された給水ポンプユニットです。
同じく地下に設置された受水槽に貯めた水を、このポンプユニットで各戸へ加圧し給水する方式です。
新しく設置したポンプユニットは、荏原製作所製 フレッシャーポンプ [40BDRME52.2] になります。
古いポンプユニットです。
コレは、かなりひどい配管の接続のしかたをしています。
その中でも大きく2つ酷い箇所があります。
1つは、ポンプの吐き出し側に使われている自在管です。
自在管とは要はフレキシブルに曲げられる配管で、写真を見てもポンプの吐き出し口から青い配管までぐんにゃりと曲げられて接続されていることが分かるかと思います。
自在管はこのように曲げて取り回しがしやすいメリットはありますが、ポンプの吐き出しにこのように使用することは推奨されません。
理由としては、曲げられる構造になっているぶん耐久性が低いためです。
ポンプからの振動を吸収し配管へと伝わらないようにする用途でみっと短い自在管を配管との間に設置する必要がありますが、
その場合はこのように曲げずにしっかりと伸ばした状態でまっすぐ接続します。
曲げて設置するとポンプからの高水圧を強く受ける箇所ができてしまい、その箇所の破損、漏水に繋がります。
もう1つは、吸い込み側の配管の鳥居配管です。
鳥居配管とは、水道の配管をする際のタブーとなる配管方法の一つで、鳥居のような形の配管になるのでそう呼ばれています。
簡潔に言うと、配管を一度上げてから下げるように接続することを言います。
このように接続すると、配管の中に混じった空気がすべてその箇所に溜まっていき、最終的に給水不良に陥ります。
配管の取り回しなどでやむをえず鳥居配管にする必要がある場合は、鳥居の上の部分にエア抜き弁という空気を排出する部材を設置することで空気の溜まりを防ぐことができます。
今回の現場の鳥居配管は、エア抜き弁は設置されておらず、そもそも鳥居配管にする必要性すらありませんでした。
古いポンプを撤去して新しいポンプを設置中です。
問題となっていた配管もすべて撤去して新しく引き直し致します。
無事交換完了いたしました!
長い自在管は撤去し、しっかりとした塩ビ配管で配管しなおしました。
防振用にゴム製の継手を吐き出し口の箇所に新設しました。
吸い込み側も鳥居配管を撤去し、受水槽からポンプへと一度も配管が上がることのないように接続しなおしました。
最後にしっかりと稼働するか、試運転を行い作業完了となります。